「ハイブリッド量子科学」とは

本新学術領域研究の目指す「ハイブリッド量子科学」

量子構造における物理量の量子コヒーレント操作を、大規模な量 子計算の方向ではなく、Quantum Enabled Technology (QET、量子 コヒーレンスの制御によって可能となる科学技術 )の実現に結び付 けていこうとするのが本領域です。高感度量子計測などの場合、 小規模な量子結合であっても、感度の向上が期待できます。例え ば約3倍の改善と言うと、何だそれだけかと思うかもしれません が、東京・大阪10時間が新幹線で3時間になったり、これまで1cm までしか発見できなかった病変が3mmで発見できたりすると世の 中に大きなインパクトをもたらします。このような可能性のある QETの実現には、様々な物理量の小規模な量子結合が必須となり ます。重要性が昔から指摘されているフォトンに加えて、最近発 展が著しいフォノンの重要性にも着目し、電荷、クーパー対、ス ピン、核スピン、フォトン、フォノンなど異なる物理量の小規模 な量子結合の基礎を確立します。