第3回フォノン勉強会

日時:2017年5月10日(水) 13:00-15:00
会場:東京理科大学 森戸記念館(第2フォーラム)

今回は公募研究として新しく加わられた先生のお話しを中心に、最新の成果というよりは、どのような研究を進めようとされているかということについて、なるべく基本からわかりやすくお話しいただくことにしました。新しい共同研究を開始するきっかけにもなると思いますので、異なる分野の研 究者の皆様にも是非参加いただければと思います。なお、この研究会は、新学術領域研究「ハイブリッド量子科学」と東京理科大学総合研究院ナノカーボン研究部門との共催で行われます。

13:00-13:40
「酸化鉄ガーネット格子歪構造によるスピン・フォノン結合およびフォトン励起」
東京大学大学院 工学系研究科 田畑 仁

遷移金属酸化物の多彩な物性と結晶構造許容性を生かし、スピン・フォノン結合制御とフォトン励起を目指した研究を実施している。先ず、酸化鉄ガーネット薄膜のヘテロエピ成長において、基板との格子ミスマッチ誘起の傾斜格子歪と空間反転対称性の破れ、およびマルチフェロ(スピンと双極子秩序の共存)の可能性について議論する。次に、物質設計によりスピン秩序構造制御した酸化鉄薄膜における光誘起磁性についても議論する。

13:40-14:20
「ボトル型光共振器によるフォトン-フォノン量子系」
大阪大学大学院 基礎工学研究科 山本 俊

微小光共振器のなかでも、比較的新しい構造であるボトル型光共振器は非常に高いQ値が可能であるとともに、3次元的な閉じ込め構造による多彩な応用が可能である。今回は、特にボトル型光共振器における機械振動モードの励起を中心に、量子光学および量子情報実験との関連性を交えながら議論する。

14:20-15:00
「フォノニック結晶を用いた超音波フォノン制御」
NTT物性科学基礎研究所 畑中 大樹

フォノニック結晶は異なる弾性体の周期構造から構成された音響人工結晶であり、その構造をデザインすることによって音響フォノンの多彩な制御が可能となる。本講演では、GaAsとAlGaAsから成るフォノニック結晶導波路を用いた、超音波フォノン波の群速度や波束の変調効果、そして、スイッチングや振動転送といった動的制御性について議論したい。