「ハイブリッド量子科学」セミナー報告

―半導体ナノ構造による量子物性の制御と応用―

2017.03.09

慶應義塾大学 准教授 早瀬 潤子

半導体ナノ構造は、ハイブリッド量子科学の一翼を担う重要な存在です。2016年12月7日、新学術領域の中でも半導体ナノ構造を取り扱う3名の研究者を講演者に迎え、「半導体ナノ構造による量子物性の制御と応用」と題したハイブリッド量子科学セミナーを慶應義塾大学にて開催いたしました。セミナーでは、情報通信研究機構赤羽主任研究員から化合物半導体量子ドットの高度な作製技術について、慶應義塾大学早瀬准教授から半導体量子ドットを用いた量子制御と量子技術応用について、東京大学生産技術研究所野村准教授から近年注目されているフォノニック結晶の作製技術と熱伝導制御について、非常に興味深いご講演をしていただきました。いずれのご講演も、基礎知識から丁寧に説明していただき、他分野間でもお互いの理解を深めることができました。セミナーには、学生から教員、研究者に至る多くの聴衆にお集まりいただき、たいへん盛況のうちに終了いたしました。セミナー後は、引き続き研究ディスカッションが盛り上がり、その結果新しい共同研究を開始するに至りました。このようなセミナーは、ヒトとヒト、モノとモノをハイブリッドにつなげ、新しい研究の種を見つける絶好の場です。今後も定期的にセミナーを開催していきたいと思います。