「フォノン物性の基礎と応用」勉強会を開催しました

 2015.11.12

NTT物性科学基礎研究所 山口 浩司

新学術領域研究「ハイブリッド量子科学」では、電荷・スピン、フォトンとともにフォノンが量子情報を担う重要な要素と位置づけ、関連する研究を進めています。フォノンは低エネルギーであるため制御が難しく、その応用はまだ開拓されていない部分が殆どです。今後の展開を広く議論するため、計画研究「フォノンハイブリッド量子科学の研究」のメンバーを中心に勉強会を開催しました。
勉強会は一般の研究者や学生も対象としたもので、東京理科大神楽坂キャンパスにて平成27年11月4日(水)に開催されました。

勉強会のタイトルは『新学術領域「ハイブリッド量子科学」勉強会 ~フォノン物性の基礎と応用~』で、「そもそもフォノンとは?」という基礎的な概念の説明からはじまり、単一フォノン制御や熱伝導制御など最先端のトピックスまで幅広く議論されました。まず、NTTの山口浩司氏より、「メカニカル共振器によるフォノン制御」として、高周波のメカニカル共振器を単一フォノン制御に応用する試みについての講演が行われました。次に、東京理科大の山本貴博先生より「ナノカーボンフォノニクスの基礎と応用」というタイトルにより、カーボンナノチューブなどのナノ材料におけるフォノン伝導に関する解説が行われました。最後に、東京大学の野村政宏先生より、「シリコンフォノニクスの基礎と応用」のタイトルで、シリコンをナノ加工して作製した人工構造、特にフォノニック結晶に関する基礎と最先端の研究結果についての講演が行われました。

大学院学生ら一般の参加者も含め、全体で29名が勉強会に参加し、終了予定時刻を大幅に超過するなど、多くの活発な議論が交わされました。新学術領域研究では、引き続き関連した会合を積極的に開催していく予定です。

 

今回の勉強会を企画された本間芳和先生(東京理科大)からの開催挨拶ならびに勉強会の様子