キックオフミーティング

新しい新学術領域「ハイブリッド量子科学」の本格的な活動のスタートとして、8月29日(土)、30日(日)に国立情報学研究所で第一回領域会議(キックオフミーティング)を開催しました。土日の週末開催にも関わらず、ほとんどすべての研究分担者とそのグループのメンバーが集結し、メンバーの意欲がひしひしと伝わってきました。キックオフミーティングは、メンバー間で新学術領域の目標を改めて共有するとともに、将来の共同研究の活発化に向けてどのような技術、ノウハウ、知識を各研究チームが持っているかを相互に理解することに目的を置き、非公開で開催しました。各分担者の発表ならびに若手を中心にしたポスター発表から、それぞれの研究チームが素晴らしい研究を行っており、この新学術で発展させるとキラキラ輝きそうな原石がたくさんあることが実感できたことは領域代表として嬉しい限りです。いくつかの研究についてはすでにA01-04研究計画班を跨ぐような共同研究がスタートしていることもわかりました。

その一方で、古典的なデバイス、材料を追究するグループと量子的な研究を進めるグループの間に言葉の壁を含めた隔たりを感じたのも事実です。本学術領域の狙いの一つに、材料分野で高いアクティビティを有するグループを量子高感度計測などに巻き込み、Quantum Enabled Technology (QET、量子コヒーレンスの制御によって可能となる科学技術)の実現に結び付けていこうというのがあります。これに向けて、古典的な材料研究者が量子と交わる勉強会を領域会議とは別に7月に開催しており、今後も積極的に開催していく予定です。この新学術を利用して新しい方向性を出そうとする機運は確実に高まっています。

平山祥郎(領域代表・東北大学)