「ハイブリッド量子科学」セミナー報告

―半導体ナノ構造による量子物性の制御と応用―

2017.03.09

慶應義塾大学 准教授 早瀬 潤子

半導体ナノ構造は、ハイブリッド量子科学の一翼を担う重要な存在です。2016年12月7日、新学術領域の中でも半導体ナノ構造を取り扱う3名の研究者を講演者に迎え、「半導体ナノ構造による量子物性の制御と応用」と題したハイブリッド量子科学セミナーを慶應義塾大学にて開催いたしました。

トポロジカル絶縁体の表面金属状態の絶縁化

-特殊な電気磁気効果観測のための物質基盤を確立-

2017.03.02

理化学研究所 川村 稔

 理化学研究所の茂木将孝 研修生(東京大学大学院工学系研究科)、川村稔 専任研究員らの研究グループは、磁性層と非磁性層を交互に積み重ねたトポロジカル絶縁体積層薄膜を作製することで、特殊な電気磁気効果の発現が期待される新しい量子状態を実現することに成功しました。

NV中心における単一スピン・光子・電荷の電気的制御

2017.02.15

京都大学化学研究所 水落 憲和

ダイヤモンド中のNV中心は、量子情報や磁気等の高感度センサ等の幅広い分野において非常に注目されています。我々のグループでは、それらへの応用を見据え、スピン、単一光子発生、電荷状態の電気的制御などに注目して研究を行ってきました。

グラフェンのひずみ効果の解明と電気伝導の制御

2017.01.11

筑波大学 神田 晶申

グラフェンは炭素原子が蜂の巣格子状に並んだ2次元結晶です。グラフェンは様々な面白い性質を持つことが知られていますが、我々はそのうちのひとつであるひずみ効果についての研究を進めています。

構造欠陥による単層グラフェンのフォノン制御とその応用

2016.11.4

大阪府立大学 有江 隆之

我々はこれまで、ナノカーボン材料の熱伝導は主にフォノンが担っていることに着目し、構造制御による熱伝導のコントロールを行ってきました[1,2]。このような熱伝導制御の試みは、熱マネジメント材料への応用に向け、特に熱電変換デバイスの効率を向上させる上で、非常に重要な知見を与えると期待しています。